KOSS's Diary 馬は走る 桜は開く 人は書く 自分になりたくって
【２０１２年７月２１日（土）】（雨）
叔母の葬儀から一週間が過ぎようとしている。焼かれて骨になってしまった叔母。その遺
骨を拾っている自分が今もフラッシュバックする。叔母は自らの死を悟っていたのかなぁ。
骨を拾うなんて非日常的な行為は、親父の死以来だから、２０年近くぶりになる。中原中也
の「骨」という詩が頭から離れない。
ホラホラ、これが僕の骨だ、
生きてゐた時の苦労にみちた
あのけがらはしい肉を破つて、
しらじらと雨に洗はれ
ヌックと出た、骨の尖。
それは光沢もない、
ただいたづらにしらじらと、
雨を吸収する、
風に吹かれる、
幾分空を反映する。
生きてゐた時に、
これが食堂の雑踏の中に、
坐つてゐたこともある、
みつばのおしたしを食つたこともある、
と思へばなんとも可笑しい。
ホラホラ、これが僕の骨――
見てゐるのは僕？ 可笑しなことだ。
霊魂はあとに残つて、
また骨の処にやつて来て、
見てゐるのかしら？
故郷の小川のへりに、
半ばは枯れた草に立つて
見てゐるのは、――僕？
恰度立札ほどの高さに、
骨はしらじらととんがつてゐる。
Life goes on. 立ち止まってはいられない。死は生の延長戦上にあるのだ、必ず。僕らも
一歩一歩、死に向かって歩いているのだから。残された時間がどれだけなのか？神のみぞ知
る。願わくば、愛するものを看取ってからわたしの死を迎えたい。光沢もない、ただいたづ
らにしらじらとした愛するものの骨を拾いながら、現実を噛み締めて自分の魂の在り処を見
つめていたい。
この数ヶ月、打ちひしがれて、人と会うのが怖くて閉じこもったまま。唯一の魂の開放の
場としていた、ばかなる亭にもがんこちゃんにも顔を出していない。店で弾けたいと思う躁
な自分と、その行為自体、自暴自棄で何ら生産性をともわないと落ち込んでしまう鬱な自分。
躁と鬱の間を行ったり来たり、わたしは相変わらずさ。
閑話休題
明日は、ばかなる亭で第２回ワイン試飲会で出席の予定だったが、結局キャンセルした。
とにかく、この鬱々とした気分の中では殻に閉じこもったまま何も行動を起こせない。何だ
かわからない焦燥感に苛まれる毎日。酒で誤魔化してきたが、最近はいくら飲んでも酔えな
いのさ。というか、酒を飲みたいという気分にもなれない。けど、焦燥感から逃れたいが為
に酒に頼るというジレンマ。そして瓦解していく健全な良心。露呈してきた虚無感‥。
本日聴いた曲 ：
本日の練習曲 ：
朝食：トースト＋トマト＆レタス＆胡瓜サラダ＋ヨーグルト＋牛乳＋チーズ
昼食：とろろ鉄火丼＋サラダ
夕食：餃子＋サラダ（きくらげ＋鶏肉など）＋ソーメン＋天婦羅
晩酌：ルイ・シャド、ピノノワール２００９
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【２０１２年７月１４日（土）】（曇天）
昨日、早朝に実家から電話。こんな時間にかかってくる電話は、BAD NEWS しかあり得な
い。ナンバープレートは実家かからの電話を示しており、電話に出る前に、祖母が力尽きた
んだなと直感した。覚悟を決めて、受話器を取る。母親からの第一声は、耳を疑うものだっ
た。祖母ではなく、叔母（母親の妹）が亡くなったことを知らせる電話だった。わたしの脳
はコンフュージョン状態に陥る。ちょっと待てよ。その叔母とは２週間前の親族会議で歓談
したばかりである。母親の話では祖母の付き添い中に倒れ、そのまま入院。病名は肝硬変で
末期だったという。結局、叔母はそのまま、息を引き取った。ちょっと待ってよ。そんな急
に亡くなるなんて、想定外である。
叔母は多分に自覚症状があったはずである。しかし、叔母の気質から病院に行くという選
択肢はなく、気力を絞り取っての祖母の介護に最後の命の灯火を照らしたのだと思う。優し
く、快活で酒豪であった叔母の身の引き際に涙せずにはいられない。ああ、わたしも自覚症
状のない肝炎という病にかかり、叔母のように死んでいくのだろうかなどと思ってしまった。
葬式は明日である。この蒸し暑い最中、真冬仕様の礼服を着て、告別式に参加するのは辛い
なぁ。で、最後に、どんな言葉をかけてあげればいいのであろうか？。あまりに悲しいこと
ばかりで、何処か遠くへ旅に出ようと、ポケットに思い出、詰め込み‥＠マキ＆ＯＺ「私は
風」。
閑話休題
今年は遅れてきた厄年やね。年始の交通事故に始まり、仕事の低迷、祖母の介護、叔母の
死去。娘の大学合格は奇跡なようなもんで、この半年間に降りかかった災いに身が砕けそう
である。メンタル的にはもう破綻している。重い体を引きずって、会社の自分の席に座るが、
こなさなければいけない業務を前にして戦線離脱状態。業務は溜まる一方で上司からのフォ
ローは容赦ない。駄目だよもうギブアップだ。誰かわたしを安息の地へ導いてくれ‥。
せめて、野球でスカッとしたところだったのであるが、ナゴヤドームでの巨人戦１−０で
リードで９回に万を持して岩瀬投入。嫌な予感がしたんだよ、８階に投げたソーサをそのま
ま使えばいいのにと思ったさ。まぁ、結果論だけど。岩瀬は打ち込まれて２点献上で逆転だ
よ。その裏、ドラゴンズがひっくり返すなんてことは誰も期待しちゃいない。そのまま、試
合終了。ゲーム差は今期最大の４に広がった。今年の中日は、もう駄目だよ。落合野球の方
がまだましだったさ。高木ドラゴンズは最低だわさ。だいたい、摩訶不思議なのであるが、
なんで宇野が打撃コーチなわけ？。打撃不振の責任問われて当然なのに‥と思うのはわたし
だけ？。ファンに喜ぶ野球とか言ってるけどさ、負けちゃ意味無いんだよ。とにかくさ。昨
年まで解説者として辛辣なコメントを発していた高木監督よ、あんたが昨年までに発した言
葉、今、全てぶつけてやるぜ。今期を語るにはまだ早計だが、優勝できなかった時に、高木
監督がファンにどんなメッセージを残すのか、今から楽しみにしようじゃないか。
本日聴いた曲 ：
本日の練習曲 ：
朝食：トースト＋トマト＆レタス＆胡瓜サラダ＋ヨーグルト＋牛乳＋チーズ
昼食：ちらし寿司
夕食：玉蜀黍＋アピタで買った惣菜
晩酌：シャンパーニュ（ユリシス・コリンの上物：亡き叔母に捧ぐ‥）
↓
【２０１２年７月８日（日）】（晴れ）
この週初め、上司から呼び出し。この３ヶ月、業務をサボってるのがばれてわたしピンチ。
もう今、与えられてる業務にポジティブな感情が皆無（おひおひ）で、あからさまに手を抜
いてサボっていたら、密告されて四面楚歌状態（爆）。昇格とか眼中にないわたしであるが、
今回のサボリは、ちょっとまずくて給料に響くのである。減給されると東京の大学に行って
る娘の仕送りがやばいっす。ってことで、今は真面目に働いてる振り（笑）して、凌いでま
す。という挨拶。ったく働き盛りだっちゅうのに何してるんだか、あたい。あぅ。
過去日記読んでたら、１０年前のわたしは、アコギのことしか眼中になく、毎日の日記が
ギターの話題ばかり。そんななかで忘却の彼方だった、Gayla Drake Paul(カナダの女性弾
き語りシンガーでDADGADチューニングで超絶なフラットピックングを弾きながら歌う）とか、
これは、わたしの目指すスタイルに一番近いフィンガーピッカーである、Phil Heywood が
出て来て懐かしくなって押入れに仕舞い込んだ彼らのＣＤを取り出してきて聴きこんでいる
週末である。これらは、いわば、わたしの原点である。Phil Heywood の最新ＣＤが欲しく
て、彼に直メールして直談判。返事は、Paypal で購入できるとのこと。彼のＣＤは、以前、
オールマンさんが日本の代理店になってたんだけど、今はもうやってないみたいだ。
ということで、色々聴きまくって課題曲を決めた。Phil Heywood の１ｓｔアルバムから
「Empty Living Rooms」。ノーマルチューニングである。彼の曲をコピーするのは初めてで
あるが、ネットでタブも手に入ったので本腰を入れて、久しぶりにフィンガーソロに挑戦で
ある。頑張るぞ。どりゃぁ〜（笑）
閑話休題（飲みとかドラゴンズとか）
ということで７月である。６月は飲みの謹慎期間としたことは過日の日記で記した。で、
７月は飲みに出ようと思っていたのであるが、昨夜は、住んでいるマンションの年１回の懇
談会があり、飲みに出れず。そうしたら案の定、今日になって、飲み仲間からメールで「み
んな、君が来ないから寂しがっているんだよ」と泣けるメールが来るじゃない。ということ
で、明日は仕事だが、今夜、久しぶりに、ばかなる亭に顔を出してみようと決めた。しかし、
昼過ぎからワインを１本空けて、かなり出来上がってる状態なんで、ばかなる亭の閉店間際
に復活の登場としますか。
で、ドラゴンズである。巨人に３タテ食らって２位に転落と過日の日記に書いた。その後、
神宮でヤクルト相手によもやの２連敗。吉見が大量点食らって負けたのは痛い。で、３位の
ヤクルトが追い上げてきて、ドラゴンズ、３位転落か？というところで、地元、ナゴヤドー
ムにきて最下位ベイスターズとの３連戦。初戦、延長１０回、和田のサヨナラホームランで、
これまでの５連敗の憂さを吹き飛ばし、昨日は打線爆発の大量リードで余裕の勝ち。で、今
日であるが、やばかったが、最後は、また延長で藤井のサヨナラヒットで３連勝と気分がよ
く、ワインも美味いぜ。ただ、首位の巨人も阪神を３タテして、中日と巨人とのゲーム差は
２と縮まらず。火曜日からは阪神との３連戦。その後、巨人との３連戦がひかえている。こ
こが前半戦の山場である。頑張れドラゴンズ。
Phil Heywood / Gone Too Soon
【２０１２年７月１日（日）】（雨）
この半年、色々あり過ぎて、ここにきてナーバスブレイクダウン状態。キツイぜ。今日は、
一日雨。ただ夕方６時を過ぎたら、すっかり上がって夕日が拝めた。明日は暑くなり、最高
気温は３２℃とか。そろそろ夏が来るね＠ご挨拶。
一昨日、名駅二丁目にあるワイン店スタンド４にて開催されたワインスクールに行ってき
た。お題は「いまどきのドイツワインを知る飲み比べ（白４本、赤２本）」で太田講師。４
月に梨江ちゃんとスクールに行ったのであるが、その時に６月のこの講座の予約をしたらし
い。梨江ちゃんがドイツワインに興味を持っていたのか？、何故に、あの時２ヵ月後のこの
講座を予約したのか？詳細は思い出せない。６月は飲みに出ないと誓ったのだが、約束は約
束なので定時で仕事を終えて、午後６時過ぎに名駅に出る。時間が早いので、いつものアー
ク・バーに寄って一息。まずはギムレットをオーダー。ギムレットを楽しんでいる間に、梨
江ちゃんも名駅に着いたとの連絡があり、彼女をバーに呼んだ。で、彼女が頼んだのが巨峰
を主体としたフルーツカクテル。わたしは、２杯目でマンハッタン。午後７時過ぎまで世間
話などしながら静かなバーでまったりと過ごす。
バーを出た後、笹島の会社に勤める梨江ちゃんの友達の亜紀ちゃんと合流。スクール開始
の午後７時半丁度に３人でスタンド４に入る。亜紀ちゃんと梨江ちゃんは大学の同期とのこ
とで、先日もスタンド４の前にあるスペイン料理のお店「ばるちき」で一緒に飲んだばかり
とのこと。で、亜紀ちゃんもこのワインスクールのことが気になっていたとのことで今回参
加の運びとなったわけだ。というわけで、わたしは両手に花状態で気分よし（笑）。当然、
亜紀ちゃんの電話番号とメアドゲットしましたよ。FaceBook の友達申請の許可ももらった
し。酔っても、このあたりは抜かりなし。っておひおひ。
ドイツワインというと甘いだけというイメージが先行するが、講座のタイトルに「いまど
きのドイツワイン」とあるように甘いだけという概念を覆すもので非常に興味深かったな。
最初に３本、白ワインが出たのであるが、これがいずれもリースリングで甘くなく非常に美
味しかった。特に３本目のワインが時間が経過すると共に香りが開いて素晴らしく、これは
思った通り、白の中では値段が１番高くて5,000円。次に赤が２本出て、品種はいづれもピ
ノノワール。最初は硬いと思ったが、これも時間をおくとピノらしく開花した。この２本は
高くて、いづれも8,400円もする。美味しかったが、ここまで出すなら、わたしはブルゴー
ニュのピノにするけどね。最後は口直しのアイスワインということで、ま、これが今までわ
たしが抱いていたドイツワインのイメージかな。
２時間のスクール終了後、次回の予約ということで、７月、８月に予約を入れてきた。た
だし梨江ちゃんは７月は不参加。ちなみに８月は、鶴舞にあるビストロ・ルボルという店で
フレンチを食べながらワインを楽しむという、初めての試みで、楽しみである。店を出た後、
３人でカラオケに行こうと近くのビッグエコーまで行ったが満室で１時間待ちとのことで、
結局、スペイン料理のお店「ばるちき」で３人で飲みなおし。岐阜から通っている亜紀ちゃ
んがタイムリミットということで午後１１時に帰宅。で、ばるちきを後にしたわたしはタク
シーをひろって、梨江ちゃんを送りがてら楠まで。が、しかし、結局カラオケで盛り上がろ
うという話になって、シダックス名古屋楠インタークラブにて２時間カラオケ（爆）。午前
３時頃、彼女を家まで送り届けて帰宅。楽しかったけど、飲食代やタクシー代で散財だよ。
若い子と遊ぶには金がかかるよなぁ。とほほ。やはり、歳が近い、がんこちゃんの女将とか
真由美さん、かっちゃんあたりと飲んでる方が気楽だよな。
ということで、６月は、ばかなる亭のワイン試飲会とスタンド４のワインスクールの２回
の飲みのみ。毎週末、飲み友からの誘いメールの嵐だったが、これらを何とか振り切って耐
えたぞ。「KOSSさん、守りに入りましたね」、とか陰口を叩かれたが、ブラックアウトして
危険な目に会うよりはマシである。ま、６月は祖母のこともあり、飲みに出る余裕も無かっ
たしね。ひたすら家飲みで耐えた６月でした。とは言え、義理を欠いては、この数年間、懇
意にしてくれた仲間に申し訳ないので７月からは、ブラックアウトしないように摂生して飲
みに出るつもりではあるけれど。５月があまりにブラックアウトの症状が酷かったので６月
は警告の意味で罰を課したわけだ。ブラックアウト（記憶喪失）＝アル中の症状だからね。
くわばらくわばら。
７月は、すでにばかなる亭でワインの試飲会の第２回目があるし、先に書いたように、亜
紀ちゃんと二人でスタンド４でのスクールもあるしで、結局、どうあがいても飲みの予約は
どんどん埋まっていくのであるが‥。ま、この２つは安全牌というか間違ってもブラックア
ウトになることはないので心配は要らない。やばいのが、潤君とか岡村＆岡本コンビ。彼ら
に捕まると熟女キャバクラやニューハーフバーコースとなってブラックアウトするから気を
つけないといけないのである。ってわかちゃいるけど飲みだすとねぇ‥以下自粛。
閑話休題
ということで酒と女に溺れてるだけの日常を打破したく（笑）、実家から持ち帰った年期
もののEpiphone Olympic (1938)のケース開けて、ギターを取り出したら、指板のところに
白い粉が吹いていた（爆）。何よこれ？、カビっすか？。とりあえず指板をオイルできれい
に拭いて除去。で、気持ちよく、David Rawlings に成りきって弾き倒していたら、これが
鳴る鳴る、ほんと気持ちいいくらいに鳴るのだ。もうエレキギターの感覚で覚えてるスケー
ルを指が動く限りに弾きまくった。が、しかし、あまりに音がでかいので家族から苦情が出
て中断を余儀なくされる。うくく。弾きまくったといっても手癖のフレーズをなぞっただけ
で、David Rawlings みたいにハイフレットにカポしてまるでマンドリンの音を出すような
テクニックは、当然の如く持ち合わせておらず。あひゃ〜ん。
この週末、中日は巨人に３タテを食らい首位からころげ落ちた。なんか、このまま、巨人
が独走する気がする。投手王国が立て看板だった中日だが、先発も中継ぎもボロボロじゃん。
金にモノを言わせて集めた巨人の面子。開幕こそ機能してなかったけど、交流戦あたりから
その実力を発揮し始めて、下馬評通りの強さを露呈し始めた感じだね。ところで原監督の暴
力団絡みの女問題はどうなったんだ？。
本日聴いた曲 ：
本日の練習曲 ：
朝食：トースト＋トマト＆レタス＆胡瓜サラダ＋ヨーグルト＋牛乳＋チーズ
昼食：ラーメン＋ポテト＆牛蒡サラダ
夕食：三元豚の台湾風冷製酢豚＋軟骨空揚げ＋焼売＋玉蜀黍
晩酌：ワイン（ルイ・シャド２００９）
